空隙が詰まってしまうとどうなる
空隙が詰まると本来の排水性の機能が失われてしまいます。
すると、雨天時に起こるハイドロプレーニング現象やスモーキング現象が発生してしまうようになります。
ハイドロプレーニング現象とは、車両が水がたまった路面を走行する際に、タイヤと路面の間に水が入り込み摩擦力が失われ、ブレーキやアクセルが利かなくなる現象です。
アクアプレーニング現象や水膜現象とも呼ばれます。
高速道路などスピードを出す道路で事故が頻発する原因になっています。
スモーキング現象とは、車両の走行時に水しぶきがあげられ、視界不良に陥る現象です。
どちらも舗装上に水たまりができることが原因なので、やはり透水性舗装などの機能が失われてしまったからと考えられます。
したがって、空隙の詰まりを解消することは、安全安心な交通を守るために不可欠です。
空隙の詰まりやつぶれを防ぐための舗装
上記で解説したように、詰まっている物質を除去して機能回復を図っていますが、完全な回復は難しく、既につぶれてしまっていると洗浄では全く対応できません。
そこで、舗装表面に特殊な透水層を設けて、間隙を小さくしながらも土砂や塵などの異物を排除し、透水機能も保持できる舗装が開発されています。
走行するタイヤに吸引され、自然に除去させて透水性の回復を見込むこともあり、実用が進めばかなりの技術の進歩になるでしょう。
空隙づまり洗浄まとめ
ポーラスアスファルト舗装など排水性舗装・透水性舗装の空隙に土やゴミなどの物質が詰まります。
そこで、詰まった部分を洗浄することで排水性の回復を期待できます。
空隙づまりの洗浄方法は大きく分けて2つあり、エアタイプの空気循環で洗浄する機械と、高圧水タイプで洗浄する機械があります。
エアタイプのほうが水を使用しないので、安価かつ短時間で作業可能ですが、状態が悪い場合は高圧洗浄を行います。
詰まりを解消することは、水たまりの発生を防ぎ、事故を引き起こすいくつかの現象を抑制できるので非常に重要です。