アスファルト舗装とコンクリート舗装のメリット・デメリットで見分ける
アスファルト舗装のメリット
- 工事費、維持費が安い
- 施工が容易
- 静音性に優れている
- 排水性に優れている
アスファルト舗装のデメリット
- 定期的なメンテナンスが必要
- 暑さに弱い
- アスファルトの厚さが薄いと大型車などに耐えられない
アスファルト舗装のメリット・デメリットは「アスファルト(合材)とは?種類や特徴、メリットデメリットを徹底解説!」で詳しく解説しています。
コンクリート舗装のメリット
- 耐久性に優れている
- 長く使う目的ならアスファルトよりコストが安い
- 暑さに強い
コンクリート舗装のデメリット
- 初期費用が高い
- 維持管理がしづらい
- 工事期間が長い
アスファルト(合材)・コンクリートの種類で見分ける
アスファルト(合材)とコンクリートは使う場所や用途によって様々な種類があります。
どのような場所(用途)でアスファルトとコンクリートが使われるのか解説していきます。
アスファルトの種類
- ストレートアスファルト
多くの道路で使われているアスファルト。 - ブローンアスファルト
建築材料に適したアスファルト。 - レイクアスファルト
防水性が高く、弾力性に優れている。
アスファルト合材の種類
- 密粒度合材
一般的な道路や駐車場等に使われ、仕上がりにムラが出来にくい為施工が容易です。
- 細粒度合材
密粒度合材より粒が細かいので仕上がりの景観が良いが、耐久性は密粒度アスコンより劣ります。
- 開粒度合材
粒が大きく、透水性舗装に使われ、水たまりが出来づらいので、歩道に用いられる事が多いです。
- 粗粒度合材
粒が粗い為表層では使われず、アスファルト舗装の強度を上げる際に表層の下(基層)に使われます。
- ポリマー改質Ⅱ型
アスファルトの軟化点が夏の路面温度より高い為、高耐久化したアスファルト合材です。
補修頻度を減らしたい幹線道路や、飛行場等で使われる事が多いです。
- 常温合材
加熱が必要無く、手軽に手に入れる事ができますが、大規模舗装には向きません。
主に補修用で使われますが、ちょっとした面積なら舗装する事も可能です。
- 再生合材
工事で廃材となったアスファルト合材を再利用した合材で、値段は安いが、質はあまりよくないので、主に道路工事の仮舗装に使われます。
コンクリートの種類
- 普通コンクリート
一般的で多くの土木、建築工事で使われる事が多いです。
- マスコンクリート
ダムなどの高面積の大規模打設に使われます。
- 早強コンクリート
普通コンクリートに早強セメントを混ぜて、硬化を早くする事ができますが、施工に技術が必要です。
- 高強度コンクリート
特殊なセメントを使い、セメント量を増やして強度を高めて中低層住宅で使われます。
鉄筋コンクリートよりも強度が出る一方、デメリットもあるので鉄筋コンクリートと使い分けがされています。
- 流動化コンクリート
水を少なめに練られたコンクリートに流動化剤を混ぜ流動性を高めたコンクリートです。
- プレストレストコンクリート
圧縮する力を加え、ひび割れをしにくくしたコンクリートです。
- 真空コンクリート(工法)
舗装表面に丸い凹凸が目印の工法で、コンクリート内の真空脱水処理を行い、強度を高める工法です。
アスファルトとコンクリートの見分け方まとめ
アスファルト舗装とコンクリート舗装の見分け方
- 見た目の違い
- 音の違い
- 感触の違い
- 施工方法の違い
- 使われている場所の違い
- 使われる種類の違い
アスファルトもコンクリートも同じ様な場所で使われています。
どちらも道路や駐車場に使う事に適していますが、費用や用途によって使う場面が分かれています。
何気なく通っている道路や駐車場を観察して、アスファルトとコンクリートの違いを確認してみて下さい。