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アスファルトとコンクリートの見分け方

アスファルトとコンクリートを見分ける方法はある?

駐車場施工などを行われる際には、コンクリートとアスファルトどちらにすればいいか分からない!なんて悩んでいませんか。

アスファルトとコンクリートは似ていますが、全く別の性質を持っています。

どちらも道路や駐車場に使われる為、混同しがちになってしまい見分けがつかない事がありますが、正しい見分け方があるので解説していきます。

この記事では、素人でもできる見た目や音などで見分ける方法をご紹介していきます。

 

アスファルト舗装とコンクリート舗装の見分け方

アスファルトとコンクリートは、見た目や音、感触で見分ける事ができます。

難しい知識は必要ありません。簡単に見分ける方法を解説していきます。

見た目で見分ける

一般的には

アスファルト舗装=黒
コンクリート舗装=白

と色で見分ける事ができます。

アスファルトは石油精製時の残留物で作られているので、道路や駐車場で使うアスファルト合剤も一般的には黒くなります。

公園や運動場には色付きのアスファルト合剤を使われる事もあり、全てが「黒」ではありませんが、一般的な道路や駐車場で使われるアスファルト合剤は「黒」である事が多いでしょう。

コンクリートは石灰石が原料のセメントが使われているので、あえて色を付けない限り「白」となります。

建物で使われる場合は景観を良くする為に、ペンキを塗ったり、タイルを貼りつけていますが、コンクリートそのものは白です。

アスファルト舗装もコンクリート舗装も色を付ければ、黒や白以外の色になりますが、基本的には黒と白という認識で良いでしょう。

音で見分ける

新しく敷いたアスファルト舗装はつなぎ目が綺麗な為、車が通っても静かです。

それとは別にアスファルトの特徴を活かし、アスファルト合剤の表面に隙間を作る事で、排水性に加え、静音性が高く車が通っても静かになるという仕組みになっています。

表面に凹凸の少ないコンクリートは、アスファルトの様な静音性に優れた機能は無く、しかもコンクリートは膨張してしまう為、適度な感覚でコンクリート同士の隙間を空けなければいけません。

その隙間を車が通る時の僅かな段差で音を大きくしてしまう原因となっています。

高速道路では、表面をアスファルト合剤にして静音性を保ち、アスファルト合材の下にコンクリート床板を敷いて耐久性を保っています。

感触で見分ける

排水性に優れたアスファルト合材は、小石が集まった様な表面になっていて、触るとゴツゴツしているのですぐに分かります。

ただし、目の細かいアスファルト合剤もあるので、ゴツゴツという感触が分かりづらい物もありますが、コンクリートに比べると表面は粗いので、比べると直ぐに分かるでしょう。

駐車場で使われるコンクリートは、ツルツルと言った感触です。

ショッピングセンターなどの駐車場で車を止めた時に、キュキュッというタイヤの音が聞こえた事はありませんか?

キュキュッとした音は、つるつるしたコンクリートの表面がタイヤのゴムと擦れあって鳴っているものです。

一方、道路で使われるコンクリートは表面がザラザラです。

駐車場で使われている様なツルツルとした表面にしてしまうと、滑りやすく大変危険なので、表面をわざと滑りにくいものにしています。

施工方法で見分ける

アスファルト舗装の場合

敷く→均す→転圧→冷ます

といった行程で、規定の温度まで下がれば直ぐに車が通れる様になるので、施工日数もコンクリートに比べて抑えられます。

コンクリート舗装の場合

流す→均す→固める

といった行程になり、アスファルト舗装より行程は少ないですが「固める」行程に時間がかかり、コンクリートの厚さや季節、コンクリートの種類によっても異なりますが、5〜7日程度かかります。

使っている場所で見分ける

アスファルト舗装が使われている場所

  • 一般的な道路
  • 一般的な駐車場

アスファルトは、工事費も維持費も安いため、車が通る多くの場所で使われています。

コンクリート舗装が使われている場所

  • 急勾配の坂道
  • 中、大型車が行き交う道路
  • 屋内駐車場
  • ガソリンスタンド

コンクリートは、主に強度が必要となる場所で使われる事が多いです。

急勾配の坂道では、アスファルト合材での工事が難しかったり、強度が足りなかったりするのでコンクリートが使わます。

ガソリンスタンドでは、アスファルト合剤にガソリンを溢してしまうと、アスファルトが溶け出してしまい、形状を保てなくなってしまうのでコンクリートが使われます。

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