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アスファルト(合材)とは?種類や特徴、メリットデメリットを徹底解説!

アスファルト(合材)のデメリット3選

アスファルトには代表的なデメリットが3つあります。

これらをしっかり理解しておかなければ、適材適所に使用することが出来なくなります。

耐用年数にも影響が出てくるので、参考にしてみてください。

寿命が短い

アスファルトのデメリットの1つ目は寿命が短いこと。

コンクリートに比べて素材自体が柔らかい性質を持つため、「ひび割れ」「変形」「陥没」がしやすい傾向にあります。

そのため定期的なメンテナンスが必要であるため、場所によっては費用などさまざまな面で負担が多くなる場合もあります。

採用する場合は、将来的な維持管理も視野にいれておくことが大切です。

高温に弱い

アスファルトのデメリットの2つ目は、熱に弱いこと。

素材自体の性質上とても柔らかいため、熱が加わり続けると変形してしまうことがあります。

そのため、表面が凸凹した状態で固まるなど使い心地に悪影響をもたらします。

直射日光が当たらない場所に積極的に採用したり、屋根がある場所に採用したりするなど、予防策まで考慮しておきましょう。

重量がかかりすぎる場所は適さない

アスファルトのデメリットの3つ目は、重力がかかりすぎる場所には弱いこと。

アスファルト施工には鉄筋を使用せず、素材自体も柔らかいため、圧力がかかりすぎると、凹みなどの損傷が起きやすくなります。

価格も安価で施工性も高いので、舗装工事などでは広く使われておりますが、施工場所に配置する物なども検討しながら採用する必要があります。

 

6種類のアスファルト(合材)

アスファルトには細かく分類すると6種類あります。

この章では、それぞれのメリットやデメリットなど特徴を解説していきます。参考にしてみてください。

ストレートアスファルト

ストレートアスファルトは、伸長性や粘着性、防水性が高く主に道路の舗装に使用されています。

原油が使用されており、原油に含まれる炭化水素の中で最も重質な部分を取り出したものをそのまま使用したものです。

JIS規格で針入度0から300の範囲で10段階に分類されており、舗装では「交通量が多い場所」「一般地域」「寒冷地域」「寒冷地域及び低温度ひび割れの可能性がある場所」の4つの種類に使用されています。

ブローンアスファルト

ブローンアスファルトは、建築材料に特化したアスファルトです。

原油が使用されており、原油に含まれる炭化水素の中で最も重質な部分を取り出したストレートアスファルトを空気酸化処理し、建築材料用に生成したものです。

感温性に優れ、耐候性耐水性が高く、屋根や建築材料の防水、道路用の目地や電気絶縁用の材料として使用されています。

レイクアスファルト

水を通さない素材である不透水性で防水効果が高く、たわみなどの弾力性に優れていることから、橋の舗装や鋼床版舗装に適した素材です。

地下深くから地表に出てきたオイルの軽質部分が自然に蒸発し、自然に湖の底に貯まった素材を利用していることからレイクアスファルトと呼ばれています。

限られた環境の中でしか手に入らないため、広く浸透しているわけではないため、部分的に使用していることが多い素材です。

ロックアスファルト

天然アスファルトで、多孔質の石灰岩や砂岩にしみ込んでできる塊状のものを指します。

1800年代半ば、スイスの鉱山で技師がロックアスファルトを運搬中に荷台から落ちた欠片を車輪で粉砕し、踏み固められ良好な路面になっていることを発見しました。

これを応用し加熱したロックアスファルトを敷きならし平坦に転圧する技術が生まれ、これがアスファルト舗装の始まりといわれています。

オイルサンド

流動性のない高粘度のタール状の原油を含む砂岩層のこと。

地表付近で地下水などと反応し揮発成分を失うことで生成され、黒ずんだ色と石油臭が特徴的です。

近年の地球温暖化問題を通じて注目されるようになり、各地で利用開発が進むも膨大なコストから原油価格が高騰している時期しか採算が合わないため、非常に扱いにくい素材となっています。

アスファルタイト

岩石にしみ込んだ石油が熟変成を受けてできたもの。

天然アスファルトの一種で、主成分にアスファルテンが多く使われています。

代表的な産地は、アメリカ合衆国・ユタ州のユインタ盆地でギルソナイトという品名でワニス塗料の素材としても活用されています。

 

まとめ

アスファルト(合材)は、道路や駐車場など日常生活の至るところで使われています。

しかしその種類は一つではないため、使用用途にあわせて適切に使い分けていくことが大切です。

そのためには、施工性や価格、メンテナンス期間などを総合的に考えて判断できる知識を有しておく必要があります。

適切な判断が難しい場合は専門業者に依頼するのも一つの方法です。

その際には、重視する点やイメージをしっかりと伝えられるようになっておきましょう。

スムーズに話を進められるのでおすすめです。

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