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【アスファルト舗装の補修工法】打替え工法とは?種類や施工方法を徹底解説!

「傷みすぎた舗装を直したいけど、どうしたらいいんだろう?」

舗装を敷いてから時間が経過すると、このような悩みも出てきますよね。

本記事では、完全に傷んでしまった舗装を修繕する打換え工法について紹介します。

打換え工法とはどのような舗装工事で、どのような流れで行う工事なのでしょうか。

この記事を最後まで読むことで、しっかりと理解できますよ!

舗装の修繕を検討している人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

打換え工法ってどんな舗装工事?

打換え工法とは、既存舗装の一部または全部を取り去り、新しく舗装を設ける工法です。

新しく舗装を敷き直すため、とてもきれいな仕上がりにできる特徴があります。

表層打換え工法:既存舗装の一部だけを取り除き、新たに舗装する

全層打換え工法:既存舗装と上層・下層路盤をはぎ取り、新しく上層・下層路盤を再構築しアスファルト舗装を新設する

以下のような場合に、行われる舗装修繕工事です。

  • 舗装の傷みが著しく、破損原因が路床・路盤にまで及んでいる
  • 路面の高さが制限されている

路床・路盤の支持力低下や沈下などが原因で生じたわだち掘れや、ひび割れなどの破損の際に適用されます。

これらのことから応急処置のようなオーバーレイ工法や切削オーバーレイ工法に比べて、打換え工法は寿命を伸ばす舗装修繕方法といえるでしょう。

打換え深さの決定

打換え深さは既設舗装の事前調査による破損の程度から求めた残存等値換算厚と、現状路床の支持力および設計交通量などの設計条件から決定します。

通常は、路面から強度が著しく低下している層までを打換えることが一般的です。

しかし路床の支持力が手化している際は、その一部を良質な材料で置き換えたり安定処理したりする場合もあります。

フルデプスアスファルト工法

フルデプスアスファルト工法とは、路面上のすべての層に過熱アスファルト混合物および瀝青安定処理路盤を用いた工法です。

主な特徴は、以下2点です。

  • 舗装体の総厚さを薄くできる
  • シックリフト工法との併用で工期短縮ができる

シックリフト工法とは1回の敷きならし厚を通常の婆より厚く、仕上がり厚で10㎝以上とする施工方法です。

層厚が厚いため、混合物層の温度低下が少なく、締固め効果が大きい特徴があります。

また以下の条件のときには、フルデプスアスファルト工法を採用することがあります。

  • 計画高さに制限がある
  • 地下埋設物の埋設位置が浅い
  • 比較的地下水位が高い
  • 施行期間を短縮する必要がある

使用材料

打換え工法で用いる材料は、オーバーレイ工法や切削オーバーレイ工法と同じです。

目的や場所に合った材料を選ぶことが、重要でしょう。

より耐久性が求められる際に選ばれる基層の材料は、改質アスファルト混合物や大粒径アスファルト混合物、半たわみ性舗装などです。

路盤の材料では、通常の粒状採石や瀝青安定処理混合物が用いられます。

使用材料について、詳しくはこちらを参考にしてみてください。

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