ロールドアスファルト舗装とは?
主に滑り抵抗性と摩耗抵抗性に優れている舗装材です。
高い滑り抵抗性の機能を活かし、山岳道路や、積雪地方の急勾配道路で使われることが多いでしょう。
また、有色性も兼ね備えているので、道路の識別化が図れたり、公園内などの景観を保てます。
ロールドアスファルト舗装の特徴
細砂、フィラー、アスファルトからなるアスファルトモルタルの中に、比較的単粒度の粗骨材を一定配合した不連続粒度のロールドアスファルト混合物で、敷き均し直後に石油系樹脂やアスファルトでプレコートされた骨材(プレコートチップ)を、散布・圧入した舗装です。
摩耗抵抗性、水密性、ひび割れ耐性、およびチップの効果で高い滑り抵抗性を発揮し、山岳部の道路や積雪地方の急勾配道路によく使われます。
さらに有色チップを使うことにより、明色性が付与されるので、視認性や景観性を重視したい道路での舗装材としても使われるでしょう。
また、わだち掘れを防止したい路線に使用する場合には、改質ASを使用して流動性を高める場合もあります。
ロールドアスファルト舗装の適用箇所
- 公園内
- 商店街
- 山岳道路
- トンネル内
- バスレーン
- 交差点付近
- 積雪寒冷地の急勾配区間
- 遊歩道やサイクリングコース
山岳道路や、積雪地方では滑り抵抗性が期待できるためよく使われます。
トンネル内やバスレーンでは、車線の識別のために白や赤といったプレコートチップを使用することで、車線の識別化を図れます。
また、商店街や公園内の遊歩道やサイクリングコースでは、識別化を図ると同時に景観性の向上も期待できるでしょう。
防水性も兼ね備えているので、滑り抵抗性の能力も含め、橋の舗装にも使われます。
ロールドアスファルト舗装の注意事項
プレコートチップ材を圧入する際は、通常鉄輪ローラーを使用するが、さらに混合物とチップ材の結合を高めたい場合にはタイヤローラーを使用するといいでしょう。
まとめ
熱硬化性アスファルト(エポキシ)舗装は、半たわみ性舗装やコンクリート舗装と同等の耐久性があり、工事に時間の制約のある場所で耐久性を要する場合には、エポキシアスファルト舗装が採用されるでしょう。
通常のアスファルト混合物とほぼ同様の施工方法なので、半たわみ性舗装よりも施工性に優れている上に、ポリマー改質ASよりも耐油性、耐久性に優れています。
歴史はまだ浅いですが、工事期間を短くできたり、予算が安かったりするので、これから普及していって欲しい舗装材の1つと言えるでしょう。
ロールドアスファルト舗装は、高いすべり抵抗性の機能を活かし、山岳道路や積雪地方の道路で使われることが多い舗装材です。
明色性もあるため、歩車道区別や、バスレーンなどの道路の識別や、公園内の遊歩道やサイクリングコースが識別できる上に景観を損ないません。
イギリスで古くから使われている舗装の1つですが、日本では1978年に入ってから使われるようになりました。
この2つの特殊舗装は、低予算で高機能な舗装を敷設することができ、特にエポキシアスファルト舗装は、耐久性はポリマーよりも高機能で、予算的には半たわみ性舗装よりも安く抑えられるでしょう。