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【アスファルト舗装の補修工法】路上路盤再生工法とは?種類や施工方法を徹底解説!

道路は、走行する車両の荷重・地域性・気候等さまざまな影響を受け、経年劣化などで供用性能が低下していくと劣化が進行してしまい、交通に支障をきたしてしまいます。

そのため、舗装の破損具合に応じて、適切な方法を採用して補修しなければなりません。

補修は舗装を長期的に機能させるための維持による補修と供用性能の向上・回復に務める修繕の補修があります。

どのような破損をしているか、どこまで応急性があるかによってさまざまな手法がありますが、本記事では路上路盤再生工法について種類や施工方法などを解説します。

 

路上路盤再生工法とはどんなものか


路上路盤再生工法とは、破損の生じた既設アスファルトの表層を路上で破砕し、下層の粒状路盤と混合し新しい路盤とする工法です。

一般的に再生路盤上に表層・基層を舗設するので、既設路面よりも仕上がり面が高くなってしまいます。

現場条件によって許容できない場合は、事前処理を済ませてから安定処理させたり既設舗装に存在する路盤材のみを安定処理させたりすることもあります。

施工にあたっての基準

再生路盤は、「舗装設計施工指針」で規定されている上層路盤と同じ扱いを受けます。

そのため、適用箇所は路床と再生路盤の間に下層路盤に相当する既設路盤を10cm以上確保できることが望ましいです。

また舗装厚も同書に則って設計されますが、既設路盤材料については事前調査の必要があります。

また、調査の結果により「道路維持修繕要綱」に従って、等値換算係数を評価していきます。

安定剤に関しては、要求性能に応じて選定し、配合設計は「舗装再生便覧」に則って実施されます。

メリットは何があるか

この工法の適用において、いくつか利点があります。

そこで、いくつかメリットを紹介します。

  • 舗装発生材があまり発生しない
  • 短時間の施工が可能で、工期短縮が期待できる
  • コスト削減が図れる
  • 道路をかさ上げすることなく、舗装の構造強化ができるケースもある

などたくさんの利点が挙げられます。

これらのことから交通や周辺住民への影響を減らすことができます。

使用される材料

安定材はセメントのみ、セメントとアスファルト乳剤やフォームドアスファルトを組み合わせて用いられます。

一般的には普通ポルトランド・高炉セメントを用いますが、フライアッシュや石灰を加えたセメントを使用する場合もあります。

このような材料を使用する場合は、事前に現場路盤材料を用いて六価クロム溶出試験を実施します。

もし六価クロムの溶出濃度が基準(0.05mg/l)を超えてしまった場合は、高炉セメントB種など六価クロム対策型のセメントを使用しなければなりません。

また、発がん性物質が含まれており、環境基準を超えてしまうことがあるとそのまま使用できません。

また、当該試験は結果が出るまでに数日を要するので、前もって行う必要があります。

使用する乳剤の種類はノニオン乳剤(MN-1)が採用されます。

フォームドアスファルトは一般的にストレートアスファルト60~80のタイプですが、寒冷地域では80~100の場合もあります。

路上再生路盤用骨材は基準の品質を標準として、クラッシャーランや砂等補足材を足して粒度範囲を揃えます。

現位置で破砕混合を行った路上再生骨材を試験に使うことはなかなか難しいので、品質・粒度の確認は見かけの骨材粒度を持った破砕混合物と現地で手に入る既設路盤材料と合成させます。

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