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改質アスファルト舗装、砕石マスチックアスファルト舗装とは?特徴や適用箇所、注意事項をご紹介!

改質アスファルト舗装や、砕石マスチック舗装は普通のアスファルト舗装と比べ耐久性能が高く、耐水性や排水性にも優れています。

特に、重交通路線が多く排水先が無い道幅の広い幹線道路などで力を発揮。

他にも、寒冷地や滑走路などで使用される改質アスファルトについて、細かく解説していきましょう。

 

改質アスファルト舗装とは?

改質アスファルトとは、通常のアスファルト舗装の弱点(剥離、ひび割れ、わだち掘れなど)を改善したもので、交通環境が厳しい路線や、交差点、滑走路で使用されます。

また、付加機能で特殊な場所、環境にも適応することができる改質アスファルト舗装もありますので、それぞれ解説していきます。

改質アスファルト舗装の特徴

改質アスファルトとは、ゴムなどを添加して改質したポリマー改質アスファルトや、ストレートアスファルトにブローイング操作を行って温感性を改善し、塑性変形抵抗性の向上が期待できるブローンアスファルトがあります。

ストレートアスファルトと比べると、アスファルトが溶ける温度が高い為、高耐久な舗装を作ることが可能です。

具体的には、塑性変形抵抗性・摩耗抵抗値・骨材飛散抵抗性が向上し、耐水性や可撓性が付与され、耐久性の高い舗装が作る事が可能になった事で、重交通の道路でも破損などが少なくなります。

透水性に優れている舗装も作ることができるので、ハイドロプレーニングも予防できる他、静音性にも優れています。

改質アスファルトの名称変更

平成18年に日本道路協会が『道路施工設計指針』を発刊し、それまで使われていた名称が変わりました。

変更前 変更後
改質アスファルトⅠ型 ポリマー改質アスファルトⅠ型
改質アスファルトⅡ型 ポリマー改質アスファルトⅡ型
超重交通用改質アスファルト ポリマー改質アスファルトⅢ型
付着性改善改質アスファルト ポリマー改質アスファルトⅢ型-W
鋼床板舗装用改質アスファルト ポリマー改質アスファルトⅢ型-WF
高粘度改質アスファルト ポリマー改質アスファルトH型
高粘度改質アスファルト(寒冷地用) ポリマー改質アスファルトH型-F

名称の他には仕様の変更などがありますので、詳しく知りたい方は「日本改質アスファルト協会改質アスファルトの名称・標準的性状の変更について」をご覧下さい。

改質アスファルトの種類と適用箇所

改質アスファルトは種類によって使用される場所や地域が分けられます。

改質アスファルト混合物は主に、交通量や積雪地域、排水性を高めたい場所に使われることが多いです。

改質アスファルトの種類別の適応箇所

改質アスファルトの種類 適応箇所
ポリマー改質アスファルトⅠ型 一般的な箇所や積雪寒冷地
ポリマー改質アスファルトⅡ型 重交通路線や積雪寒冷地
ポリマー改質アスファルトⅢ型 超重交通路線や交差点
ポリマー改質アスファルトⅢ型-W 橋の舗装(コンクリート床板)
ポリマー改質アスファルトⅢ型-WF 橋の舗装(鋼床板)
ポリマー改質アスファルトH型 ポーラスアスファルトを用いる重交通路線
ポリマー改質アスファルトH型-F ポーラスアスファルトを用いる積雪寒冷地
セミブローンアスファルト 重交通路線

ポリマー改質アスファルトⅠ,Ⅱ,Ⅲ型は、密粒、細粒、粗粒に使われ、ポリマーの添加量で区別されます。

ポリマー改質アスファルトⅠ,Ⅱ型は積雪地域で使われ、Ⅲ型は大型車が頻繁に通る重交通路線や、交差点で使用され、また、ポリマー改質アスファルトH型は、ポーラスアスファルト混合物に使われ、排水性を向上させたい道路で使用されます。

セミブローンアスファルトは、対流動性に優れているため、わだち掘れを防止したい路線や、ポリマー改質アスファルトⅡ型同様、重交通路線に使われることが多いです。

ポリマー改質アスファルトⅢ型-W・WF、H型-Fとは?

ポリマー改質Ⅲ型-W、WFとH型-Fとは機能を付加した舗装です。

Ⅲ型-Wは、耐水性が付与され、橋のコンクリート床板の上に舗装する場合、Ⅲ型-WFは鋼床板の場合に適用されます。

H型-Fは積雪地域のポーラスアスファルトに使われ、低温での性能や疲労抵抗性を上げ、飛散抵抗性やひび割れ抵抗性を向上させた改質アスファルトです。

改質アスファルトの注意事項

改質アスファルトは、通常のアスファルトと違う性能を持つ為、保管や出荷時にはいくつかの注意事項があるので注意が必要です。

通常のアスファルトとの大きな違いは”粘度”ですので、万が一混ざってしまうと本来の性能を発揮することができなくなる為、注意しましょう。

改質アスファルト混合物の適切な舗設温度は、製品によって異なる為、製造メーカーの仕様を確認が必要です。

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