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【アスファルト舗装の補修工法】路上表層再生工法とは?種類や施工方法を徹底解説!

施工する手順

事前準備

局部的に破損がひどい箇所がある場合は、本工法では対応できないので打換えします。

わだち掘れが大きい場合は凸部を切削して平たん性を確保します。

L型側溝やマンホールなど施工の障害となりかねない構造物の周囲に舗設されている舗装は除去しておきます。

レーンマークも事前に除去しておきます。

隣接している植樹帯は加熱の際に影響しないよう遮熱保護を行います。

最後に道路を清掃し、綺麗な状態にします。

既設舗装を加熱する

再生混合物の初期転圧温度が目標を達するまで加熱します。

その際、大きな発煙が起きないよう心がけましょう。

定速による連続施工を心がけることで、加熱によるムラをなくすことができます。

ムラがあると、品質や出来形に影響を及ぼしてしまいます。

また、両端は風の影響を受けないように、防風版の取り付けやより加熱を強力にするなどで対策します。

かきほぐしや混合

リペーブ方式では、既設表層を加熱した後に、リペーバとよばれる路上表層再生機で所定の幅・深さでかきほぐし、攪拌させます。

必要に応じて、その前に再生用添加剤を散布することもあります。

リミックス方式では、既設表層を加熱した後に、リミキサとよばれる路上表層再生機で予定の幅・深さでかきほぐし、装置の前に集積させます。

集積した混合物と新規アスファルト混合物を混合装置で均一に混合させます。

こちらもリペーブ方式と同じように、再生用添加剤が必要な場合もあります。

敷きならし

リペーブ方式の場合は、かきほぐし・攪拌させた混合物を敷きならし装置により均一に敷き均し、その上に新規アスファルト混合物をさらに敷きならします。

リミックス方式の場合は、混合装置から作り出された再生混合物を横断方向に敷き広げながら、均一に敷きならします。

締固めを行う

敷きならし後はすぐにロードローラによる初期転圧を行います。

このとき、110℃以上に保つよう温度管理を行います。

かきほぐし面より下層に対しても加熱されているため、温度の降下速度は比較的遅いです。

そのため、過転圧にならないよう適宜観察しなければなりません。

また、二次転圧はタイヤローラで行います。

養生を行う

表面温度が50℃以下になるまでは交通解放させないことが望ましいです。

また、夏場は温度降下に時間がかかるので、冷却機を用いて強制的に冷却させ、養生時間を短くすることもあります。

留意すべき事項

  • 事前処理を怠ったり、材料や燃料の不足などで手間が生じたりすると連続歴な施工が困難になります。そうすると工事期間が延びることや、出来形・品質の低下につながりかねないのであらかじめ十分な計画を立てておかなければなりません。
  • 寒冷期では、温度管理に気を付けるため加熱時に複数の路面ヒータを使用したり、初期転圧に振動ローラを用いたり、新規アスファルト混合物の保温対策などさまざまな取り組みを行うべきです。

 

路上表層再生工法の施工についてまとめ

路上表層再生工法は、流動や摩耗によるわだち掘れなどが原因で既設の舗装が破損している場合に、原位置で加熱や再生させる工法です。

また、オーバーレイや切削オーバーレイなどに比べると、環境に配慮できる補修方法です。

主にリペーブ方式とリミックス方式の2種類の工法があり、既存表層の状態で決まります。

振動・騒音の低減、短期間の施工、CO2の排出削減などさまざまなメリットがあるなか、小規模な工事では適用できず、現場の制約も大きいデメリットがあります。

そのため、入念な計画や検討を行うことが重要です。

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