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【アスファルト舗装の補修工法】シール材注入工法とは?種類や施工方法を徹底解説!

常温樹脂系シール材による施工

加熱アスファルト混合物と違い常温で硬化するタイプの樹脂系シール材を注入します。

一般的に硬化が速く、気候が寒冷で低温でも硬化できます。

また、柔軟性やひび割れの追従性に富んでおり、効率よく作業を行うことができます。

ただ硬化が速いため、限られた時間内で完了しなければなりません。

そもそも軽微なひび割れを防ぐ際によく使われる工法なので、そう考えると樹脂系の使用はうってつけです。

以上の特徴から、5mm以下の幅の狭いひび割れに対しても適用可能です。

使用材料は何が使われている?

主に使われているのはエポキシ樹脂やMMA樹脂です。

エポキシ樹脂は熱硬化性樹脂で耐薬品性や耐熱性、耐摩耗性に優れています。

電気部品の一部や耐熱部品などさまざまな用途があります。

MMA樹脂はアクリル樹脂の一種で、対候性に非常に優れています。

塗料や紙コーティング剤などに利用されています。

施工に必要な手順

施工手順はアスファルト系シール材とほぼ同様です。

ただし常温材料でひび割れ追従性も高いため事前に加熱したり、プライマー塗布の手間をなくすことが可能です。

留意しなければならない点

  • 施工後に沈下が発生したときは、再度重点が必要になります。
  • アスファルト系よりもコストがかかってしまい。費用対効果を検討しなければいけません。
  • 硬化が速いので、固まるまでの時間で使用しなければなりません。
  • 事前にしっかりと乾燥させないといけませんので、湿潤状態にある場合はバーナーなどで加熱して十分に乾燥させてください。

 

シール材注入工法のまとめ!

シール材注入工法は、クラックやひび割れに対してシール材を充填し補修する工法です。

目的は雨水などの浸入で舗装構造に影響を与えないようにすることです。

シール材の種類はさまざまで大きく分けるとアスファルト系のものと樹脂系のものがあります。

ひび割れの大きさや現場条件や気候などから適した材料を選定しますが、樹脂系のほうが対応範囲は広いです。

しかし、樹脂系のほうが高価であるため気安く全部使用できるわけでもありません。

最終的には各自治体や高速道路管理会社など各道路管理者の考え方や予算などが考慮され決定します。

費用対効果というものを踏まえないと決定できないというのは、歯がゆいですが仕方がないところです。

しかし、このシール材注入工法自体は比較的安価で舗装の延命が可能であり、維持管理の観点で考えると非常に便利で扱いやすい工事です。

実際に施工されているところも多いですので、一度お出かけの際に注意してみてはどうでしょうか。

 

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