ルーフィングとは、屋根の防水材のことで、雨漏りを防ぐためにとても重要です。
「家は瓦などの屋根材によって守られているのでは?」
と思うかもしれませんが、屋根材のほかにルーフィングがあることによって、初めて屋根の役割を果たすのです。
そして、雨漏りによる家の劣化を防ぐためには、このルーフィングが決め手となります。
ルーフィングには様々な種類がありますが、最も長い実績があるのがアスファルトルーフィングです。
そこで今回はアスファルトルーフィングに注目し、種類や特徴、選ぶコツを紹介します。
アスファルトルーフィングの特徴
耐用年数が長い
アスファルトルーフィングには、その名の通りアスファルトが使われています。
アスファルト自体は気候などの状態変化に弱く、劣化が進むスピードが速いです。
そこで、紙や不繊布にアスファルトを染み込ませることで耐久性を高めたものがアスファルトルーフィングです。
その寿命は種類によって差はありますが、10~20年以上長持ちします。
釘穴シール性に優れている
釘穴シール性とは、釘やホチキスなどて取り付けた際にできる穴が閉まる性能のことです。
ルーフィングを設置する場合、多くは釘かホチキスを使って固定します。
このとき固定した部分から破損していき、劣化を招くことも少なくありません。
この釘穴シール性が優れていることで、ルーフィング自体の破損を防ぎ、家を守ることにつながるのです。
アスファルトルーフィングの種類
アスファルトルーフィングは大きく2種類に分かれます。
その特徴に注目し、違いを詳しく説明していきます。
アスファルトルーフィング940
最も一般的なアスファルトルーフィングです。
比較的グレードが低く、特に指定しなければ多くはこのアスファルトルーフィング940が使われています。
耐用年数は10~15年ほどで、費用が他のルーフィングと比べてコストが低いことが特徴です。
しかし、他のルーフィングよりも破れやすく、湿気がたまりやすいという面もあります。
コストをかけず、最低限の防水性を保っているものと考えてください。
改質ゴムアスファルトルーフィング
改質ゴムアスファルトルーフィングとは、アスファルトに合成ゴムや合成樹脂を混ぜ、従来のアスファルトルーフィングよりも防水性を高めたもののことです。
アスファルトの欠点である状態変化の弱さを、他の物質を混ぜることによって軽減しています。
耐用年数は20年以上、長くて30年と、アスファルトルーフィングよりも長くなっています。
コストはアスファルトルーフィングの倍かかりますが、家をより長く使うことができます。