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【アスファルト舗装】破損の種類と原因まとめ

平たん性の低下

平たん性は舗装工事後の検査を行うので、初期段階では問題ないのですが、経年によって機能低下してしまいます。

平たん性の退化の原因として、ひび割れが原因での路面の落ち込み、段差など、他の破損からの影響で平たん性も失われる事が多いです。

コルゲーション

コルゲーションとは、横断方向に短い感覚で凸凹ができてしまう事です。

コルゲーションは、熱によってアスファルトが軟化したり、プライムコート、タックコートなどの施工不良が起因し、坂道や、カーブ、交差点手前など、ブレーキをかける事が多い場所での事例が多く報告されています。

プライムコート、タックコートが標準通り施工されないと、基層と表層の接着が完全ではなくなってしまうため、コルゲーションが起きてしまいます。

くぼみ・寄り

くぼみは局地的に周りより高くなったり、低くなったりしている事を指し、寄りは局地的にこぶのように高くなってしまう事を指します。

くぼみの原因は、長時間車が停車していたりして、荷重が一点集中して起きたり、油が付着して、アスファルトが溶け出して、その部分だけ支持力が低下してしまいくぼみとなってしまいます。

寄りの原因は、プライムコート、タックコートの過多、不均一が原因で起きてしまいます。

段差

アスファルト舗装の段差は、舗装下の構造物などが起因して起きます。

ボックスカルバートや構造物がある場所は、舗装、路盤、路床の沈下がしづらく、無いところでは様々な要因で沈下してしまうため、均一性を保てなくなり、段差が生まれてしまいます。

ブリスタリング

ブリスタリングとは、舗装内部の水分が蒸発し、圧力がかかってしまい、表層が丸く盛り上がってしまう現象です。

舗装内部に空気層が生まれてしまい、ブリスタリングが原因で、舗装の剥離やくぼみの原因にもなり得ます。

 

すべり抵抗値の低下

すべり抵抗値の低下は、フラッシュ(ブリージング)やポリッシングといった原因が上げられます。

フラッシュ(ブリージング)は舗装表面にアスファルト乳剤が染み出してしまい、舗装方面が光ってしまう現象。

混合物のアスファルトの量が多いことや、タックコートで散布したアスファルト乳剤の量が多い事が原因です。

ポリッシングは、走行車両などでアスファルト混合物の石粒がモルタルと同じようにすり減ってしまう現象。

原因は、石灰岩などのすり減りやすい骨材を使用する事が上げられます。

 

ポットホール

舗装表面に発生する局部的な舗装の剥離。

路盤の局部的な支持力不足や、アスファルト混合物の不良などが主な原因です。

梅雨や、雨の多い季節に起きやすい事例です。

 

ポンピング

舗装表面から、水た路盤材がひび割れなどから吹き出す現象。

雨水や地下水が路盤材に侵入し、その上を車が通ると起きてしまう現象です。

 

ずれ

表層と基層の間の接着が不良の場合に起きる現象で、表層が基層とずれることで、ひび割れや凸凹が発生します。

接着不良の要因は、舗装間への水が侵入して接着力の低下を引き起こしり、タックコートの乳剤の散布が多すぎたり少なすぎたりしたことが原因です。

 

アスファルト舗装の破損の種類と原因まとめ

  • わだち掘れ
  • ひび割れ
  • ポーラアスファルトの破損
  • 平たん性の低下
  • すべり抵抗値の低下

破損の原因は、内的原因もあるものの、ほとんどの原因が外的要因によるものです。

気温が高い地域では、わだち掘れやコルゲーションが起きやすかったり、積雪する地域では摩耗わだち掘れといったり、地域や季節が原因で起こる破損もあります。

道路が正常ではないと、通行する車やバイク、自転車などが安全に通行する事ができないので、道路管理者や私道、駐車場のオーナーはそうならないために、メンテナンスをしなければいけません。

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