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アスファルトがらとコンクリートくずの違いは?

駐車場建設で出る産業廃棄物の種類を解説

駐車場建設では様々な産業廃棄物が排出されます。

場面で分かりやすく、産業廃棄物の種類を解説します。

古くなったアスファルトガラ

古くなったアスファルト合材はがれき類となります。

家屋解体に伴い出たコンクリートガラ

家屋解体で出たコンクリートガラはがれき類となります。

すきとり、掘削で出てきたアスガラ、コンガラ

土中に埋まっていたアスガラ、コンガラはがれき類となります。

敷いていたブロック

敷いていたブロックはがれき類となります。

すきとり、掘削で出てきたレンガや陶管

土中に埋まっていたレンガや陶管は陶磁器くずとなります。

すきとり、掘削で出てきたガラスごみ

土中に埋まっていたガラスごみはガラスくずとなります。

駐車場予定地に置いてあった廃タイヤ

廃タイヤは廃プラスチック類となります。

生えていた木などの植物

植物などは木くずとなります。

 

アスファルトガラを処分する際の3つの注意ポイント

アスファルトガラ(産業廃棄物)を処分する際は注意すべきポイントがいくつか存在します。

その注意すべきポイントを3つ解説します。

産業廃棄物の取り扱いに注意

記事内でも少し取り上げていますが、産業廃棄物の運搬や処分には、各都道府県の許可が必要です

運搬する県が富山県→岐阜県→石川県とまたがる場合、この3県の許可が必要となる事になります。

それと、産業廃棄物を処理する際には「産業廃棄物管理票(マニフェスト)」が必要となるので、処理をお願いする際はこの2点を処理業者が抑えているか確認しておきましょう。

マニフェストは、排出された現場から最終処分されるまでを厳重に管理され、適切に産業廃棄物が処理されているのかを管理するためのものです。

もし格安の業者にお願いして、産業廃棄物の取り扱いが不十分だと、発注者(駐車場オーナー)が罰せられる可能性もある為、しっかり確認をしましょう。

アスファルトガラ処分費用を知る

アスファルトガラの処分費用の北陸地方の平均費用

1,000円/トン

1トンのアスファルトの目安は厚さ5cmでおよそ8㎡(軽自動車1台分位の駐車スペース)になる為、50台分のアスファルトを処分しようとすると、北陸地方の平均で66,000円掛かる計算となります。
(1台当たりの駐車スペースを11㎡で計算)

これに「運搬費用」「処理費用」なども含めると10万円を超える計算となる為、駐車場を作る費用だけではなく、駐車場を解体する費用も頭に入れておきましょう。

ちなみにコンクリートガラの北陸地方の平均は1,200円とアスファルトより少し割高です。

二次製品の処分費用は高め

二次製品とは、コンクリートブロックなどコンクリートで作られた製品を指し、二次製品の処分費用は普通のコンクリートガラより料金が割高な事が多いです。

目安として

コンクリートガラの処分費 × 1.5~3倍 = 二次製品の処分費

と考えて差し支えないでしょう。

もし、インターロッキングで作られている駐車場から、アスファルトの駐車場に変える際も、処分費だけでも相当な金額になってしまう事なります。

50台分のインターロッキングの処分費の目安は

142,560円~285,120円

となり、アスガラの処分費に比べるとおよそ2~4倍高くなってしまう計算なので、二次製品を使っている駐車場を工事する際は注意が必要です。

 

アスファルトガラとコンクリートくずの違いまとめ

  • アスファルトガラは「がれき類」
  • コンクリートくずはコンクリート製品を作った時のくず
  • 建設現場で出たコンガラは「がれき類」
  • 産業廃棄物の取り扱いに注意

アスファルトガラとコンクリートくずの違いについて理解して頂けたでしょうか?

道路や駐車場建設にはコンクリートくずは適用されず、ほとんどのがれきと呼ばれるものが「がれき類」に分類されます。

一部レンガなどは「陶磁器くず」に分類され、処分方法が少し変わります。

アスガラもコンガラも処分時には「産業廃棄物」が適正に処理されているか、しっかりと確認しましょう。

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