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アスファルトとコンクリートの違いを徹底比較!

道路で使われるアスファルトとコンクリートの違い

道路で使われるアスファルトとコンクリートの違いいつも何気なく使っている道路は、前述した「道路の構造に関する技術基準」で交通量や通行する車両の種類によって基準が決まっています。

ではどういった道路で、アスファルトが使われたり、コンクリートが使われるのか解説していきます。

普通の平坦な道路ではアスファルト舗装

平坦な道路や軽い坂道ではアスファルト舗装が使われています。

コンクリートよりも耐久性が弱いアスファルトですが「費用が安い」「メンテナンスがし易い」といったメリットからアスファルトが採用されており、また、アスファルトはコンクリートに比べ浸透性もあるので、雨水が道路にしみこんで水たまりを作りにくい構造となっているのです。

ただし、アスファルトは熱に弱い性質も持っているので、定期的なメンテナンスが必要となります。

東京や地方都市では少ない事象ではありますが、道路がタイヤの形にたわんでいるのを見たことはありませんか?

たわむ原因として、道路の熱でアスファルトが溶け出し、アスファルト合材の粘度性が高くなる事が挙げられるので、そういった異常を防ぐ為、メンテナンスが必要となります。

急な坂道などはコンクリート舗装

坂道は平坦な道と比べ、タイヤの接地厚が大きく掛かってしまう為、急な坂道などではコンクリートで舗装する事が多くなります。

坂道は、舗装工事や、補修工事がしづらく、メンテナンス費用も掛かってしまう為、コンクリートを採用してメンテナンスを最小限にし、安全を保っています。

一度にかかる工事の施工日数や費用は掛かってしまいますが、耐用年数が長い為、結果的には地域の住民や、通行する人の利便性、安全性も考えてコンクリートを採用しています。

歩道にはアスファルトとコンクリート両方使われる事がある

歩道にはアスファルトが使われる事が多いですが、道路の景観を良くする為に、タイルやインターロッキングブロックというコンクリートで作られた物が使われる事があります。

普通のコンクリート舗装とは違い、タイルやブロックは並べてはめ込むだけで道路が完成するので、コンクリート舗装のデメリットである、工事の施工日数は短縮できますが、タイル、ブロック一つ一つの単価が高い為、頻繁に使用されるものではありません。

もう一つコンクリートが採用される場面は、歩道は本来、歩行者のみが通行できる道路ですが、駐車場や会社、お店があると車が通行します。

車が通行する部分のみ、普通の歩道よりも舗装厚(アスファルトの暑さ)は厚くなっていて、車が通っても大丈夫な設計がされているのですが、勾配が急な箇所や中・ 大型車の出入りがある部分に関してはコンクリートが採用されています。

 

駐車場で使われるアスファルトとコンクリートの違い

駐車場で使われるアスファルトとコンクリートの違い駐車場でもアスファルトとコンクリートが使われますが、一般的には初期費用が安く、導入がしやすいアスファルトが使われる事が多いでしょう。

コンクリートが使われる場面としては、屋内の駐車場で維持管理がしづらい所だったり、立体駐車場の様に急な坂道の場合となります。

また一戸建ての駐車スペースもコンクリートが使われる事が多く、メンテナンスをあまりしなくて良いというメリットから採用される事が多いです。

駐車場をアスファルトにするメリットは、初期費用が安く導入がしやすい上に「余計な設備」を設置しなくていい事です。

余計な設備とは、雨水を流すための側溝や下水管などの事を指し、コンクリートはアスファルトと違い、水をはじいてしまう為、水を排出する設備を作らなければいけません。

 

アスファルトとコンクリートの違いまとめ

アスファルトとコンクリートの違いを簡単にまとめると

  • アスファルトは導入・メンテナンスしやすく、雨水対策も必要無いが、耐用年数が短く、メンテナンスを定期的にしなければならない
  • コンクリートは耐用年数が長くて異常をきたしにくく利便性、安全性を兼ね備えているが、導入時とメンテナンス時の費用が高い

アスファルトとコンクリートのメリット、デメリットはありますが、場所や用途によって駐車場の材料として選ぶ事をおすすめします。

またアスファルト合材にも種類があるので、アスファルトにする場合でも、用途に適した材料を選ぶ事が大切です。

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