アスファルトとコンクリートはどちらも道路舗装や、駐車場の舗装に使われるため、同じ物な物と認識されがちですが全くの別物です。
アスファルトとコンクリートの違いを特徴や強度、費用を比較しながら解説していきます。
アスファルトとコンクリートの違いとは?
アスファルトとコンクリートは成分や強度から施工にかかる費用まで全く異なり、似て非なる物です。
駐車場にするならアスファルトとコンクリート、どちらが適しているのか「成分・強度・費用」からメリット・デメリットを解説していきます。
成分による違い
アスファルトとは、石油生成で残った物を指し、駐車場などで使われている物は「アスファルト」と「砂利」を混ぜた「アスファルト合材」と言います。
アスファルト合材は、高温で熱したアスファルトと砂利を混ぜ合わせ、転圧し、冷えて固まると駐車場や道路の様になります。
コンクリートは、誰もが一度は耳にした事がある「セメント」「砂」「砂利」「水」を混ぜ合わせた物です。
セメントは主に石灰石を原料に作られるものとなっており、水が混ざり合うと化学反応を起こして固くなる性質を持ちます。
そこに「砂」「砂利」を混ぜ合わせることによって、強度が生まれ道路や建物に使われる材料となっているのです。
ちなみに、セメントと砂だけを混ぜるとモルタルという物ができ、ブロック塀の接着などに使われます。
強度による違い
簡単に解説すると
コンクリート>アスファルト
という認識で間違いはありません。
コンクリートは混ぜて固めれば、1つの個体となりますが、アスファルトはあくまで砂利がアスファルトの効果で密着し、固まっている物なので、コンクリートの方が強度は高いでしょう。
1つの指標として解説しますが、国土交通省に「道路の構造に関する技術基準」という物があり、ここでは交通量によって舗装の種類、厚さを決める基準が明記されています。
技術基準では厚さ20cmで1日当たりの大型車の通行に耐えられる台数は、アスファルトの場合は3000台以上、コンクリートの場合は100~250台とコンクリートの方が強度が低く感じられますが、アスファルトの場合、アスファルト合材の下に「路盤」という砂利の層があり、ここまで含めた暑さが舗装厚となるのです。
アスファルト合材だけでは強度は保てないので、砂利をアスファルト合材の下に敷きます。
それに対し、コンクリートも下に砂利を敷く決まりにはなっていますが、コンクリートだけで強度が保てる為、コンクリートの方が強度が高いと言えるでしょう。
また、設計時の耐用年数もアスファルトが10年に対し、コンクリートは20年と2倍の期間を耐用可能ですので、コンクリートの強度は信頼を置けるものです。
費用による違い
一般的には
アスファルトの場合:4000~6000円/1平米
コンクリートの場合:9000~12000円/1平米
コンクリートの方が2倍近くの費用が掛かってしまいます。
その背景には、材料代が高いこともありますが
「コンクリートは施工日数が掛かってしまう」
という事が原因となり、費用が高くなってしまいます。
例えばアスファルトとコンクリートの材料費が同じだったとしても、業者へ支払う「人件費」「車両費」等が発生するので、アスファルトで2日間、コンクリートで4日間かかるなら、アスファルトの方が費用は安いです。