身の回りに溢れているアスファルトですが、アスファルトの中にも種類があることをご存知でしょうか?
各種アスファルトにはメリット・デメリットなど明確な特徴があるので正しく理解して使い分けなければなりません。
この記事では、そんなアスファルトの種類を解説していきます。
この記事を読むことで、駐車場などアスファルトを使用する場合に適切な判断ができるようになります。
大規模な改修工事や新規工事を検討している方にも参考になる内容になっていますので、ぜひ御一読ください。
アスファルト(合材)とは?
アスファルト合材とは、砕石、砂、石粉及びアスファルトを決まった割合で配合した混合材料です。
専門的には、アスファルト混合物と表現されています。
アスファルト混合物には、大きく分けると二種類あり、低温で固体、高温で液体となる性質を持った加熱用混合物と、補修材料として用いられる常温混合物です。
加熱混合物は道路などで一般的に用いられており、常温混合物は建築材として、防水材、防腐材、断熱材などに用いられています。
このようにアスファルトの多くの種類があり、その利用方法は適材適所で多岐にわたっています。
アスファルト(合材)のメリット4選
道路以外にも様々な場所で使われているアスファルトですが、なぜこのように多く利用されているのでしょうか。
ここでは、アスファルトのメリット4点について解説します。導入を考えている方は参考にしてみてください。
費用が安い
アスファルトは初期費用が安いのが特徴です。
これは、コンクリートのように鉄筋などを入れる必要がなく、素材自体も扱いやすいため工程が少なくてすむからです。
アスファルト舗装の費用は、約3,000円~5,000円/㎡(平米単価)が相場となっており、コンクリートと比べても約二分の一の金額しかかかりません。
固まるのが早い
アスファルトは比較的工程が短く簡単に施工が可能です。
また、冷えると固まるのが早い性質も持つことから、数時間程度で使用可能な状態になります。
舗装工事など場所によっては、施工期間中移動ができないため不便を強いられますが、施工期間が短く使えるまでの時間が短い点は大きなメリットと言えるでしょう。
水をはじきやすい
アスファルトは原油を蒸留して作る素材なので、水をはじきます。
これは、油が水と交わらないのと同じ原理が働いていることになります。
水溜りができても危険なため、少し傾斜をつけて水が流れるように施工するのが一般的です。
中には水を浸透させるアスファルトもありますが、浸透した際の水をしっかり処理するための下地工事が大変です。
基本的には水をはじく素材だということを理解して施工方法を検討することが大切です。
騒音が出ない
アスファルトは走行時などに騒音が出ないことが特徴。
これは、素材自体が柔らかく音の振動を伝達しにくいことや施工方式に目地が発生しないことが要因になっています。
そのため、道路舗装工事等などでは広く使われており、特に車の走行量が多い場所などでは、近隣住民の迷惑にもならないため適した使い方と言えるでしょう。